GIVE&TAKE アダム・グラント

コミュニケーション

大きな成功を収める人には3つの共通点があることをご存じですか?

「やる気」「能力」「チャンス」
要するに、勤勉で才能があり幸運だということです。

ただ、様々な人のエピソードから第4の要因が浮かび上がってきました。
それは極めて重要であるにも関わらずおざなりにされていること

それが「GIVE&TAKE」です。



与える人と、受け取る人

本書では主に「与える人(ギバー)」と「受け取る人(テイカー)」にわけて話が進んでいきます。
以下に簡単な比較表を作成しました。

どんな人?成功すると。。。
テイカー常に与えるより多くを受け取ろうとする。用心深く、自己防衛的。妬まれやすく、何とかしてその鼻をへし折ってやろうと周囲から思われる。
ギバー受け取る以上に与えようとする。相手の利益になるように持っていく支援をもらえ、非難されることがない。誰もが勝たせようとしてくれれば勝つのは簡単
マッチャー与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする。

しかし、全てのギバーが成功するわけではなく、バカなお人好し、燃え尽きてしまうギバーもいる。

成功しているギバー

成功しているギバーは4つの重要な分野において独自のコミュニケーション法を用いる。

人脈づくり
ギバーが最終的に成功するのは、「リコネクト」再びつながること。つまり、新しく知り合ったひととも以前から付き合いのある人ともゆるい繋がりを持ち、与えるチャンスを生み出している。そして、最終的には「ゼロサムゲーム」ではなくWIN-WINに変えている。


協力
テイカーは自分は他の人より優れていて別格の存在だと考えており、他人に頼り過ぎると守りが甘くなってライバルに潰されると考える。それに対しギバーは、頼りあうことを弱さだとは考えない。むしろ、強さの源だと考える。

人間は「他人がしてくれたこと」よりも「自分がしてあげたこと」のほうが記憶に残り、その情報を多く集めてしまう。そのため、自分自身がやったことを評価する前に相手がしてくれたことを思い出す。


人に対する評価
自己成就予言→他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待通りの結果を実現すること。

成績の良くない生徒の成績をあげるためには、教師が生徒に対し期待を抱くことが重要。

部下がミスをしても、能力が低い奴だとは思わず、「学びのいい機会」だと捉え、そうすることで部下の自信と能力が高まる。

ギバーは、自分の信念が脅かされようとも、他人の専門知識を柔軟に受け入れる。


影響力
強いリーダーシップより、影響力。
「優位」と「信望」

優位
ゼロサムゲーム。自分が権力を手に入れれば入れるほど、相手の権力は小さくなる。

信望
尊敬と称賛はいくらでも与えることが出来る。そのためにはゆるいコミュニケーションを取っていく。強引な話し方はせずに、不明な点があれば明らかにし、アドバイスは喜んで引き受ける。やっきになって信用を確立する代わりに自分の弱さを見せる。弱みを見せても効果があるのは周囲の人々に有能だと思われている場合に限る。(プラットフォール効果)

人間は、自分の時間やエネルギーなどを投資して誰かを助けると、相手がそれに値する人だと必死で信じようとする。

燃え尽きるギバー


燃え尽きるギバー 自己犠牲的で、自分自身のニーズを省みず時間とエネルギーを割いて無私無欲。

成功するギバー 他者思考的で、受け取るより多くを与えても、決して自分の利益は見失わない。

ギバーを悩ませる罠

・信用しすぎる
・相手に共感しすぎる
・臆病になりすぎる


ギバーは、人は誰でも善人だと思う傾向がある。そのため、初対面のときはギバーかテイカーか注意を払い、テイカーだった場合は注意が必要。

もしテイカーだった場合は、自衛のために自分はマッチャーになり、何回かに一回程度で協力的な態度で接する。(燃え尽きるギバーはそこでもギバーでいる)

終わりに

いかがでしたでしょうか。簡単に内容を紹介させて頂きましたが、内容としてはかなり深く、本を読んで初めて理解できる内容かもしれません。ぜひお手に取って読んでみることをおすすめします!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました